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災害ボランティアコーディネーターの活動を中心に、日々の情景を切り取ってお知らせします。
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2008
07/16
Wed
21:24:14
さて、シリーズ最終回、「AEDの使い方」です。

あなたが必死に救命処置を行っている間に、別の人がAEDを持ってきました。
AED拡大2
今回講習に使用したAEDの外観です。赤いバッグに入っています。

AEDが到着したら、直ちに準備に入ります。AEDを置く位置は、傷病者の頭の近くにします。
こうすると、操作がしやすいからです。
機種によりますが、バッグ、ケース等からAED本体を取り出すか、ふたを開けます。
AED.jpg
AED本体です。

AEDは、「反応がなく」て、「正常な呼吸がない」ことが確認されている傷病者が対象です。このことは、事前に確認しているはずですが、あっという間にAEDが届いてしまう事もあるので、そのような時は、AEDを使用する前に、必ず確認しましょう。

さて、本体を取り出したら、まずは電源を入れます。電源ボタンは、本体の「緑」色のボタンです。
講習に使用したAEDでは、「1」と書かれた右側のボタンです。
AEDは、電源を入れると直ちに、使用者に対して音声による指示を開始します。
機種によって若干異なりますが、今回は、バーニーが使用したタイプで説明します。

電源を入れたら、次に電極パッドの用意です。電極パッドは赤いバッグの中に入っていますので、それを取り出し、傷病者に貼り付ける用意をします。

まず、傷病者の服をはだけ、胸部の確認をします。この確認とは、
① 体が汗や水で濡れていないか
② 胸毛が多くないか
③ 胸部に貼り薬がないか
④ ペースメーカーなどが胸部に埋め込まれていないか
⑤ その他、胸部に金属物等がないかどうか
の、主に5つです。
①は、水分で濡れていると、電流が体の表面を走ってしまい心臓に届かないため、水分をタオル等で拭き取ります。
②は、あまりに胸毛が多いと、電極パッドが皮膚に密着しないことがあり、密着しないと当然、電流も流れにくくなってしまう、と言う事です。尤も、体重をかけてしっかりとパッドを貼り付ければ、たいていの場合は、密着するそうです。
万が一、接触不良などのメッセージが流れたら、貼ったパッドを素早く、胸毛ごと剥がしてしまい、新しいパッドを直ちに用意します(カミソリがあれば、胸毛をそる事もあります)。
③については、ニトログリセリンなどの強心剤くらいだそうですが、パッドを貼る邪魔になるときがあるので、これを剥がします。
④は、電流が流れたときに、ショートを起こす事があるので、ペースメーカーから3cmくらい離れた所にパッドを貼ります。ちなみに、埋め込まれていれば、胸に硬いこぶのようなものが見えますので、すぐに判るそうです。
⑤は、④と同様の理由ですが、やむを得ない場合は、金属物の上からパッドを貼る事もあるそうです。
これは④にも言える事だそうです。
原則は上記のとおりですが、あくまで人命最優先。状況によってある程度は臨機応変に対応する事が大切なんだそうです。
また、傷病者が女性の場合、周囲の目もありますので、そのあたりの配慮が必要になります。


さて、確認ができたところで、パッドを貼り付けます。
AED取付状態2
パッドの貼付位置

AEDが発する電流は、心臓を流れなければ意味がありません。そこで、パッドは、心臓を中心にして、それを挟み込むように貼り付けるのがコツです。
写真の位置は一般的な位置で、パッドに貼付位置を示す絵が書いてあるので、それを見ながら貼ればよいのですが、どうしてもパッド位置をずらす必要がある場合は、心臓の位置を考えながら、挟むように貼り付けることを考えましょう。
場合によっては、胸の左右の脇に貼るとか、胸と背中に貼るとか、実際の現場でもいろいろなパターンがあるようです。

さて、ここまで終わったら、パッドを見てください。コードが延びているのに気がつくと思います。
コードの先はコネクタになっていて、AED本体に差し込むようになっています。
ここで、AEDから、「コネクタを差し込んでください」というメッセージと、差込口のランプが点灯し、知らせてくれますので、落ち着いてコネクタを本体に差し込みます。
(タイプによっては、本体に接続済みのものもあるようです)


ここで注意をいくつか。
まず、救助者が2人以上いる場合は、上記の作業中も胸骨圧迫を続けてください。この場合の優先順位は胸骨圧迫が先。AEDの準備は、胸骨圧迫の邪魔にならないようにしながら進めます。
実はバーニー、講習の時にこの優先順位を間違え、講師の方から注意をされました。
あくまで胸骨圧迫優先と憶えましょう。
次に、AEDは、小児(1歳から8歳未満)にも使用できます。小児専用のパッドがあるので、小児には専用パッドを使用します。小児の場合、パッドを貼る位置は、胸と背中です。
ちなみに、小児専用パッドがない時は成人用パッドで代用しますが、パッド同士が重ならないように注意しましょう。
なお、1歳未満の乳児に対しては、AEDは使用しないで下さい。
そして、もう1つ。小児用のパッドは大人(8歳以上)には使用しないで下さい。


AEDの準備ができると、「傷病者から離れてください」という音声メッセージが流れます。周囲の人はすぐに傷病者から離れるようにします。また、救助者は、周囲の人たちに「傷病者から離れてください」と指示を与えると良いでしょう。
また、この時に、傷病者の体に誰も触れていない事を確認してください。というのは、AEDは、パッドの用意ができると、傷病者の心電図の解析に入ります。この時に傷病者に触れていると、正確な解析ができない場合があるからです。

さて、AEDによる心電図解析が終了し、電気ショックが必要だと判断すると「電気ショックが必要です」というメッセージが流れ、自動的に充電を開始します。充電は数秒で終わります。
充電が終わると今度は「除細動ボタン(ショックボタン}を押してください」というメッセージが流れ、オレンジ色のボタンが点滅します。これを確認したら、周囲の人に、
「ショックします。離れてください」と注意を促し、傷病者に誰も触れていない事を再確認してから、除細動ボタン(写真の「3」の右側のボタン)を押します。
(この時に傷病者に触れていると、感電します)

これで、傷病者の心臓を電流が流れます。この時、傷病者の腕や全身の筋肉が一瞬痙攣したように、ビクッと動きます。


さて、これで終わりと思った人、残念。まだ続きがあるんです。

除細動後は「電気ショックが終了しました。直ちに心配蘇生を行ってください」といったメッセージが流れます。ですから、直ちに心配蘇生法を再開します(シリーズの3と4ね)。
その後2分経過すると、AEDは再び心電図解析を行います。このときもメッセージが流れますので、上記の心電図解析と同じ事をします。
で、また、電気ショックが必要な場合はこれを繰り返し・・・となるわけです。
傷病者が動き出すか、正常な呼吸が始まるか、それとも救急隊が到着したら、これを止めて良い時です。それまでは、疲れようが何をしようが、休むことなく続けてください。
心配蘇生法とAED使用を止めるときは、AEDの電源は入れたままにしておいて下さい(いつまた必要になるかもしれないので)。

なお、「電気ショックは必要ありません」というメッセージが流れた場合は、除細動によって心臓の動きが正常に戻ったときか、若しくは、除細動では直せない(心室細動ではない心停止)かのどちらかになります。必要ないからと安心しないで下さい。


万が一実際の現場に居合わせてしまった時、迷った場合に備えて、こんなフローチャートがあります。
IMG_0010.jpg
迷ったらこれを見てください


さて、長々とシリーズで紹介しました普通救急救命講座ですが、バーニー自身、これを読んだだけで理解してもらえるとは考えていません。このシリーズを目にして、救急救命とかAEDとかに興味を持ってもらえれば、と思っています。


このような講習は、最寄の消防署に問い合わせると、いつ、どこで受講できるか、何人以上の応募が必要か、など教えてくれます。

飯田広域消防本部の場合、5名以上(だったと思いますが・・・確認してね)の場合は、講習を開いてくれるそうです。最近は企業からの依頼も多く、結構あちこちで講習をしているとか。1人だけど・・・という人も、まずは問い合わせてはどうでしょうか。上手くすれば、どこかの講習と一緒に受講できるかも。または、友達などを誘って、講習会をお願いするって手もアリだと思いますよ。

この飯伊地区でも、飯田市南信濃で、7月3日にAED講習会を実施したとの記事が載っていました。
AED講習会実施の記事



最後に、この講習を受講し、ブログにしてみてつくづく思ったこと。
このような事は、決して知識だけでは大した役には立たない、ということ。やっぱり、きちんとした講師について講習を受け、体験することで初めて心構えを含めて救急救命というものが理解できてくる、ということ。だから、これを読んだアナタ、決して解った気分にならないで下さい。体験することが大事だとバーニーは思います。講習会に参加してみましょうよ。いろんな発見があって楽しいですよ。

おしまい
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AEDについて
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