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災害ボランティアコーディネーターの活動を中心に、日々の情景を切り取ってお知らせします。
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2008
07/20
Sun
20:03:05
Category【 オムニバス 】
先日ご案内の豊丘太鼓10周年記念公演に行って来ました。
ちょっと暑いのが気になるけど、天気は良いし最高の外出日和。
(バーニーは暑いのダメなんで・・・)

会場は豊丘中学校の体育館。
会場建物

着いたのは開演20分ほど前。中に入ると・・・
会場内1
既にたくさんの人が。

で、体育館なので、当然エアコンなんてものはありません。そのかわり、
氷
な、なんとでっかい氷が置いてありました。
見ているだけで涼しい気分になりました(でも汗はかいたけど)。

カメラ片手に待つことしばし、会長さんと村長さんの挨拶に続き、演奏の始まりです。
1曲目は「天地」という曲。会長さんのソロで始まり、段々と奏者が入ってくる様はなかなかカッコよく、奏者が揃ってから、ドンドンと腹に響くサウンドに包まれ、暑いのも忘れて、すっかり聞き入ってしまいます。いきなり、引き込まれた、って感じです。
1曲目3

続く2曲目はシニアとジュニアによる「夏祭り」。
最初はシニアが、”若いもんにはまだ負けんぞ”と言わんばかりに太鼓を響かせます。
シニア2

そして、ジュニアと交代。なかなか可愛く、微笑ましい姿です。
でも、しっかりと太鼓してます。
ジュニア3

そして3曲目。「鼓童・鼓動・こどもたちへ」という曲。これは、会長さんの手による曲との事で、元々は村の保育園に贈った曲なんだそうです。
このエピソードだけでも、一層ググッ、と入ってしまうバーニー。
この曲もジュニアが大活躍。大人顔負けの堂々とした姿で舞台中央で太鼓を打ち鳴らします。
ジュニア5

実は、オリジナル曲だと聞いた時点で、「太鼓の曲の作曲って、できるの?」などと失礼なことを考えてしまいましたが、聞いてビックリ。ちゃんと太鼓の曲になってて(失礼)、感心するやら感動するやら。さっきまでの考えがすっかり改まっちゃいました(笑)。
演奏者も今日の暑さと演奏で汗だくの状態。会場もだんだんと熱気に包まれてきます。
いつのまにかバーニーも汗びっしょり(実はただの汗かきなんですが)。

で、4曲目は、阿智村の華楽(かぐら)とのユニット演奏。題して「鼓舞詩」。
この曲も、今日のユニットのために作られたオリジナルなんだそうで、これまたビックリ。
阿智コラボ5

奏者6人のうち、会長さん以外は全員女性でしたが、結構アップテンポな曲で、バチを動かす腕が
大変そう。でも、すっごくカッコイイ曲で、本日1番のお気に入りでした。


ここで、今日の舞台について。普通は正面に舞台があって、その前にお客さんが並んで聴くもんだと思って行ったんですが、ここは、舞台の両側をお客さんが取り巻いて、その真ん中で演奏するというスタイル。始まるまではちょっと違和感を感じましたが、演奏が始まってみると、舞台の幅が広く、お客さんとの距離も近いので、太鼓の音を全身で受け止められて、まさに、太鼓の醍醐味を満喫できる状態。お祭り好き太鼓好きにはたまらないかも。


ここまで一気に演奏。そして会長さんの再登場。5曲目の紹介です。
5曲目は「和み」といって、村内の家庭をイメージして作ったのだとか。そして、太鼓以外のあるモノを使っての演奏にチャレンジしてみたんだとか。ちょっとワクワクです。

演奏が始まってしばらく、あるモノが登場。それは、何と、一升瓶!
一升瓶をたたいて音を出しているんです。そして、さらに別のモノが。それは、フライパン!!
一升瓶は男性が、酔っ払ったお父さんをイメージしてたたいています。そして、フライパンは女性が、お母さんをイメージしてたたくのです。そのうちにシニアの方やらジュニアのみなさんやらがでてきて、まさに家庭の姿そのもの。酔っ払って居眠りしてしまったお父さんを、他の家族が起こそうとするシーンでは、太鼓の絶妙な音の演出も加わり、会場は笑いの渦に包まれたほど。最後は太鼓で締めましたが、楽しく、懐かしく、そして暖かい、そんな曲でした。
オリジナル1

楽しかった演奏も、いよいよ最後となりました。
ラストは、田楽座から指導してもらったという「海のお囃子」。田楽座とのコラボです。
太鼓の数もたくさんで、ラストにふさわしい、壮大で迫力のある、海の荒々しさと優しさをイメージさせる曲でした。
ラスト1
奏者の腕や体がブレてますが、それだけ動きがはやい、ってことです(バーニーの腕のせいではありません)。

ラスト2
センターの舞台上にいるのが会長さんです。口を開けてますが、目はいつになく真剣です。

で、会長さんの勇姿を1枚。
会長勇姿
あまりの速さに、カメラが追いつかなかった・・・かな?

この後、田楽座の公演がありましたが、バーニーはここで失礼を。
決して暑さにヤラれたのではありません。ただ、汗びっしょりになってしまったので(笑)。


地元にこんな良い芸能があるなんて、知りませんでした。多分、大勢の地元の方が知らずにいると思います。
実際のナマ演奏って、結構いいもんです。お祭りの太鼓とはまた違ったイメージで、ひとつの音楽ジャンルとして捉えることができた、本当に良い演奏会だったと思います。
ぜひ、機会があれば一人でも多くの方に見てほしいですねー。


今日の演奏を見て、このような小イベントからだんだんと飯伊地区全体のイベントへと成長することって、なかなかないけれど、地域の人たちみんなで成長させ、だんだんと大きなものにしていける何かがあれば、この地域もずいぶんと違ってくるんじゃないかなぁ、なんてことを考え、そんな何かをみんなと一緒になって作りたいなー、と思ったバーニーでした。


ところで、画像が荒かったり、ブレてたりしている写真が多くてホントにスミマセン。
どうやら、バーニーは、カメラマンには向かないようです(大汗)。


最後に、豊丘太鼓の会のみなさん、そして会長さん、今日は暑い中、本当にお疲れ様でした。
演奏を通して、みなさんの太鼓に対する真剣な姿勢に感動し、また、太鼓のナマ演奏の迫力に圧倒されました。今後も更なるご活躍をお祈りします。
また、ナマ演奏を聴かせてくださいね。今日はありがとうございました。
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2008
07/16
Wed
21:24:14
さて、シリーズ最終回、「AEDの使い方」です。

あなたが必死に救命処置を行っている間に、別の人がAEDを持ってきました。
AED拡大2
今回講習に使用したAEDの外観です。赤いバッグに入っています。

AEDが到着したら、直ちに準備に入ります。AEDを置く位置は、傷病者の頭の近くにします。
こうすると、操作がしやすいからです。
機種によりますが、バッグ、ケース等からAED本体を取り出すか、ふたを開けます。
AED.jpg
AED本体です。

AEDは、「反応がなく」て、「正常な呼吸がない」ことが確認されている傷病者が対象です。このことは、事前に確認しているはずですが、あっという間にAEDが届いてしまう事もあるので、そのような時は、AEDを使用する前に、必ず確認しましょう。

さて、本体を取り出したら、まずは電源を入れます。電源ボタンは、本体の「緑」色のボタンです。
講習に使用したAEDでは、「1」と書かれた右側のボタンです。
AEDは、電源を入れると直ちに、使用者に対して音声による指示を開始します。
機種によって若干異なりますが、今回は、バーニーが使用したタイプで説明します。

電源を入れたら、次に電極パッドの用意です。電極パッドは赤いバッグの中に入っていますので、それを取り出し、傷病者に貼り付ける用意をします。

まず、傷病者の服をはだけ、胸部の確認をします。この確認とは、
① 体が汗や水で濡れていないか
② 胸毛が多くないか
③ 胸部に貼り薬がないか
④ ペースメーカーなどが胸部に埋め込まれていないか
⑤ その他、胸部に金属物等がないかどうか
の、主に5つです。
①は、水分で濡れていると、電流が体の表面を走ってしまい心臓に届かないため、水分をタオル等で拭き取ります。
②は、あまりに胸毛が多いと、電極パッドが皮膚に密着しないことがあり、密着しないと当然、電流も流れにくくなってしまう、と言う事です。尤も、体重をかけてしっかりとパッドを貼り付ければ、たいていの場合は、密着するそうです。
万が一、接触不良などのメッセージが流れたら、貼ったパッドを素早く、胸毛ごと剥がしてしまい、新しいパッドを直ちに用意します(カミソリがあれば、胸毛をそる事もあります)。
③については、ニトログリセリンなどの強心剤くらいだそうですが、パッドを貼る邪魔になるときがあるので、これを剥がします。
④は、電流が流れたときに、ショートを起こす事があるので、ペースメーカーから3cmくらい離れた所にパッドを貼ります。ちなみに、埋め込まれていれば、胸に硬いこぶのようなものが見えますので、すぐに判るそうです。
⑤は、④と同様の理由ですが、やむを得ない場合は、金属物の上からパッドを貼る事もあるそうです。
これは④にも言える事だそうです。
原則は上記のとおりですが、あくまで人命最優先。状況によってある程度は臨機応変に対応する事が大切なんだそうです。
また、傷病者が女性の場合、周囲の目もありますので、そのあたりの配慮が必要になります。


さて、確認ができたところで、パッドを貼り付けます。
AED取付状態2
パッドの貼付位置

AEDが発する電流は、心臓を流れなければ意味がありません。そこで、パッドは、心臓を中心にして、それを挟み込むように貼り付けるのがコツです。
写真の位置は一般的な位置で、パッドに貼付位置を示す絵が書いてあるので、それを見ながら貼ればよいのですが、どうしてもパッド位置をずらす必要がある場合は、心臓の位置を考えながら、挟むように貼り付けることを考えましょう。
場合によっては、胸の左右の脇に貼るとか、胸と背中に貼るとか、実際の現場でもいろいろなパターンがあるようです。

さて、ここまで終わったら、パッドを見てください。コードが延びているのに気がつくと思います。
コードの先はコネクタになっていて、AED本体に差し込むようになっています。
ここで、AEDから、「コネクタを差し込んでください」というメッセージと、差込口のランプが点灯し、知らせてくれますので、落ち着いてコネクタを本体に差し込みます。
(タイプによっては、本体に接続済みのものもあるようです)


ここで注意をいくつか。
まず、救助者が2人以上いる場合は、上記の作業中も胸骨圧迫を続けてください。この場合の優先順位は胸骨圧迫が先。AEDの準備は、胸骨圧迫の邪魔にならないようにしながら進めます。
実はバーニー、講習の時にこの優先順位を間違え、講師の方から注意をされました。
あくまで胸骨圧迫優先と憶えましょう。
次に、AEDは、小児(1歳から8歳未満)にも使用できます。小児専用のパッドがあるので、小児には専用パッドを使用します。小児の場合、パッドを貼る位置は、胸と背中です。
ちなみに、小児専用パッドがない時は成人用パッドで代用しますが、パッド同士が重ならないように注意しましょう。
なお、1歳未満の乳児に対しては、AEDは使用しないで下さい。
そして、もう1つ。小児用のパッドは大人(8歳以上)には使用しないで下さい。


AEDの準備ができると、「傷病者から離れてください」という音声メッセージが流れます。周囲の人はすぐに傷病者から離れるようにします。また、救助者は、周囲の人たちに「傷病者から離れてください」と指示を与えると良いでしょう。
また、この時に、傷病者の体に誰も触れていない事を確認してください。というのは、AEDは、パッドの用意ができると、傷病者の心電図の解析に入ります。この時に傷病者に触れていると、正確な解析ができない場合があるからです。

さて、AEDによる心電図解析が終了し、電気ショックが必要だと判断すると「電気ショックが必要です」というメッセージが流れ、自動的に充電を開始します。充電は数秒で終わります。
充電が終わると今度は「除細動ボタン(ショックボタン}を押してください」というメッセージが流れ、オレンジ色のボタンが点滅します。これを確認したら、周囲の人に、
「ショックします。離れてください」と注意を促し、傷病者に誰も触れていない事を再確認してから、除細動ボタン(写真の「3」の右側のボタン)を押します。
(この時に傷病者に触れていると、感電します)

これで、傷病者の心臓を電流が流れます。この時、傷病者の腕や全身の筋肉が一瞬痙攣したように、ビクッと動きます。


さて、これで終わりと思った人、残念。まだ続きがあるんです。

除細動後は「電気ショックが終了しました。直ちに心配蘇生を行ってください」といったメッセージが流れます。ですから、直ちに心配蘇生法を再開します(シリーズの3と4ね)。
その後2分経過すると、AEDは再び心電図解析を行います。このときもメッセージが流れますので、上記の心電図解析と同じ事をします。
で、また、電気ショックが必要な場合はこれを繰り返し・・・となるわけです。
傷病者が動き出すか、正常な呼吸が始まるか、それとも救急隊が到着したら、これを止めて良い時です。それまでは、疲れようが何をしようが、休むことなく続けてください。
心配蘇生法とAED使用を止めるときは、AEDの電源は入れたままにしておいて下さい(いつまた必要になるかもしれないので)。

なお、「電気ショックは必要ありません」というメッセージが流れた場合は、除細動によって心臓の動きが正常に戻ったときか、若しくは、除細動では直せない(心室細動ではない心停止)かのどちらかになります。必要ないからと安心しないで下さい。


万が一実際の現場に居合わせてしまった時、迷った場合に備えて、こんなフローチャートがあります。
IMG_0010.jpg
迷ったらこれを見てください


さて、長々とシリーズで紹介しました普通救急救命講座ですが、バーニー自身、これを読んだだけで理解してもらえるとは考えていません。このシリーズを目にして、救急救命とかAEDとかに興味を持ってもらえれば、と思っています。


このような講習は、最寄の消防署に問い合わせると、いつ、どこで受講できるか、何人以上の応募が必要か、など教えてくれます。

飯田広域消防本部の場合、5名以上(だったと思いますが・・・確認してね)の場合は、講習を開いてくれるそうです。最近は企業からの依頼も多く、結構あちこちで講習をしているとか。1人だけど・・・という人も、まずは問い合わせてはどうでしょうか。上手くすれば、どこかの講習と一緒に受講できるかも。または、友達などを誘って、講習会をお願いするって手もアリだと思いますよ。

この飯伊地区でも、飯田市南信濃で、7月3日にAED講習会を実施したとの記事が載っていました。
AED講習会実施の記事



最後に、この講習を受講し、ブログにしてみてつくづく思ったこと。
このような事は、決して知識だけでは大した役には立たない、ということ。やっぱり、きちんとした講師について講習を受け、体験することで初めて心構えを含めて救急救命というものが理解できてくる、ということ。だから、これを読んだアナタ、決して解った気分にならないで下さい。体験することが大事だとバーニーは思います。講習会に参加してみましょうよ。いろんな発見があって楽しいですよ。

おしまい
2008
07/12
Sat
21:55:06
さて人工呼吸の次は、いよいよ胸骨圧迫です。
この胸骨圧迫は、人工呼吸が終わったらすぐに開始する事が重要です。
ですが、実際に行ってみた感想は、結構難しく、また、体力を要します。
1つ1つ図解しながら説明をします。


①まず、傷病者の圧迫位置に手の付け根を当てます。
この部位は、左右の乳頭を結ぶ線の真ん中を目安にします。
(下図参照)
胸骨圧迫部位


②両手を図のように組み、下の方の手のひらの付け根部分を、圧迫部位に置きます。
手を置く位置は、胸の真ん中になります。
両手の組み方

両手の置き方


資料によっては、肋骨の下から○○本目のところ、とか、手を組まずに圧迫部位に当てる、とかの説明があるものもありますが、講習ではこの方法を採っていました。
手を組む理由は、この方が圧迫時に力が入るからだとか。確かに、手を組んだほうが力が入るような感じがしました。

③ここまできたら、一度自分の姿勢を確認しましょう。
胸骨圧迫の姿勢

圧迫部位に乗せた手の真上に腕と自分の体が来ているかどうかを確かめましょう。
この時に、腕が曲がっていたり、斜めになっていると、充分に力を加える事ができません。
また、あっという間に体力を消耗しますので、効率よく胸骨圧迫を行うためにも、正しい姿勢をとりましょう。
垂直に圧迫する

肘を曲げない

斜めに圧迫しない


④さて、いよいよ胸骨圧迫の開始です。
圧迫は、胸部が4~5cm程度沈むまで、強く圧迫します。
圧迫のリズムは、1分間に約100回のテンポで、速く圧迫します。
そして、30回連続して、絶え間なく圧迫します。

この時に、圧迫する位置がずれないように十分注意しましょう。
また、多くの人が心配している事だと思いますが、「力強く圧迫したら、骨って折れちゃうんじゃないの?」という事。
バーニーも気になりまして、講師に質問をしてみました。すると・・・
「骨の弱くなっているお年寄りなどは、骨が折れる事が多く、極端な場合は、全ての肋骨が折れる事もあります。骨が折れると音がするので分かりますが、骨が折れたからといって力を緩めたり、圧迫をやめてしまうと、助かるかもしれない命が、確実に奪われてしまいます。ですから、骨が折れても圧迫は続けてください。」というお答えでした。
現場での経験を元にしたと思われる、非常に説得力のある、また、重みを持ったお答えでした。

⑤人工呼吸が可能な環境であれば、上記④の後に人工呼吸を2回行います。
この胸骨圧迫30回と人工呼吸2回の組み合わせをセットにして、絶え間なく行います。
人工呼吸のできない環境であれば、胸骨圧迫だけをずーっと行います。
いつまで行うかと言いますと、救急隊が到着するまで、です。
これは、後で説明するAEDを使用した場合も変わりません。
ただし、傷病者が動き出す、うめき声を出す、あるいは普段どおりの呼吸をし始めた場合は、心配蘇生法を中断します(尤も、続けても何の問題もないそうですが、意識が戻った状態でこれを行うと痛がるそうですので、痛がったら即やめましょうね。)
ただし、普段どおりの息が始まったからと言って安心するのは禁物です。普段どおりの呼吸が妨げられないために気道の確保をしたり、あるいは、また呼吸が止まってしまうこともあるかも知れません。
救急隊が到着するまでは、慎重に傷病者の様子を観察するのをわすれずに。


我がバーニーの住む飯田市、救急車の到着まで約9分かかると言われています。そのうちの半分の時間を胸骨圧迫にあてたとして、およそ4~5分。講習では2分行いましたが、腕はパンパン、息はあがりだす、といった状態で、結構な体力が必要だと感じました。
これを4~5分も続けるのですから、かなり大変だと言えます。ですから、他に胸骨圧迫のできる人がいれば、交代しながら行った方が良いでしょう。

また、絶え間なく行う事は、酸素を含んだ血液を、この圧迫によって脳へ送りつづけるという事です。
つまり、傷病者の脳を守り、蘇生の可能性を少しでも高めるために、救急隊の到着まではずーっと行うことが重要だと言えるわけです。


長いことお待たせしましたが、次回はいよいよAEDの使い方です。
2008
07/02
Wed
22:25:10
前回は、気道の確保までを説明しました。今回は人工呼吸です。
といっても、何の用意も確認もなく、いきなり人工呼吸をすると、いろいろな意味で、後で困ったことになる事もありますので、あくまで落ち着いて。

① まずは、呼吸を確認します。
人工呼吸要否は、普通の呼吸をしているかどうか、ですから、何はともあれ、まず普通の呼吸をしているかどうかを確かめます。
その確かめかたですが、
 「見て、聞いて、感じて」
と覚えてください。
 見て、とは、目で胸を”見て”、呼吸に合わせて胸が上下しているかどうかを見るという事です。
 聞いて、とは、息をしている音が聞こえるかどうかを耳で聞く、という事です。
 感じて、とは、呼吸による息を頬で感じて、という意味です。
この3つを約10秒確認します。
「見て、聞いて、感じて、4,5,6,7,8,9,10」と声に出しながら行うと良いです。
これで観察しても、胸やお腹の動きがなく、息を聞くことも感じることもできなければ、普段どおりの呼吸はしていないことになります。普段どおりの呼吸をしているかどうか、よくわからない場合も、正常な呼吸はしていないものと判断します。
04_普段の呼吸をしているか確かめます
呼吸を確かめるときの姿勢

なお、映画やドラマなどで時々見かける?しゃくりあげるような呼吸が途切れ途切れに起こる呼吸を「死戦期呼吸(あえぎ呼吸)」といいますが、これは心停止直後に起こる呼吸ですので、普段の呼吸ではありません。


② 普段どおりの呼吸が確認できなければ、いよいよ人工呼吸です。
方法は、まず、感染防止のマウスピースなどを用意し、傷病者の口に当てます。
キューマウス
逆流防止弁付き人工呼吸補助具

上の写真にあるような補助具などを用意します。これは、経口感染を防止するために必要であり、このようなものがなければ、人工呼吸は避けるべきでしょう。なお、このような補助具はインターネットでも販売しています。興味のある人はお買い求めを。
バーニーも、この間の講習の時に1個頂きました。かわいいケース入りで、キーホルダーにもなるスグレモノです。

さて、補助具を傷病者の顔にかけ、用意できたら、人工呼吸の開始です。

まず、気道を確保したまま、頬に当てた手の親指と人差し指で、傷病者の鼻をつまみます。
これは、気道の確保と鼻から空気が漏れるのを防ぐためですね。
それから、口を大きく開いて、傷病者の胸の上がるのがわかる程度(4~5cm程度)の量を、約1秒かけて、2回吹き込みます。
人工呼吸の際に、隙間があると、そこから空気が逃げ「シュー」という音が聞こえるときがあります。
また、うまくいかない時は、思ったほど胸が上がってきませんので、このような場合には、気道の確保からやり直しをします。ただし、うまくいってもいかなくても、吹き込む努力は2回までにします。
05_人工呼吸
人工呼吸

先ほど、補助具がなければ人工呼吸を避けましょうと書きましたが、最近の研究結果として、応急手当の中で、人工呼吸を行った場合と行わない場合との生存率を比較すると、人工呼吸はやってもやらなくても、何の影響もない、という事がわかっているそうです。
特に最近は、感染症が問題となっており、人口呼吸では口内の粘液を通じての感染の危険性を孕んでいます。そのため、自分の安全を確保しながら人工呼吸ができる環境がなければ、人工呼吸は行っはいけません。
ハンカチを持っているから・・・と思っても、ハンカチでは感染をとめられませんので、これに書いてあるからといって行うのは絶対に止めましょう。


次回は胸骨圧迫について、です。
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