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災害ボランティアコーディネーターの活動を中心に、日々の情景を切り取ってお知らせします。
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2008
08/18
Mon
21:04:44
みなさーん、前号でシリーズ最後だ!といいましたが、やっぱ続けます。
といっても、何かネタがある時に、今回みたいにスポット的に紹介などしていきます。


どんなに知識を蓄えても、どんなに講習を受けても、ホントに万が一、この応急処置をしなければならなくなったら・・・きっと、アタマの中が真っ白になってしまうと自信を持っていえるアナタ(バーニーもその1人)のために、ケータイサイトにこんなのがあるんです、という紹介。

日本医師会が運営しているケータイサイトで「心肺蘇生法」というのがあるんですが、これは心肺蘇生法が順を追って紹介されていて、これを見ながら応急処置をすれば、頭の中が真っ白でもバッチリOK、という、スグレモノのサイトです。
しかも、AEDについての解説などもあって、ホント冗談抜きで”使える”サイトなんです。

URLは、
http://www.med.or.jp/mobile/99/index.html

ちなみに、日本医師会のHP
http://www.med.or.jp/

にもケータイサイトの紹介があります。

URL入力がメンドクサイ、という人のために、バーコードをオマケに。

心肺蘇生法 ケータイサイト

できればこのサイトが役立つような局面はない方がいいと思いますが、でも、万が一って事もありますからね。そんな時に備えてバーニーは、携帯のお気に入りに登録してます。
みなさんもどうですか?

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2008
07/16
Wed
21:24:14
さて、シリーズ最終回、「AEDの使い方」です。

あなたが必死に救命処置を行っている間に、別の人がAEDを持ってきました。
AED拡大2
今回講習に使用したAEDの外観です。赤いバッグに入っています。

AEDが到着したら、直ちに準備に入ります。AEDを置く位置は、傷病者の頭の近くにします。
こうすると、操作がしやすいからです。
機種によりますが、バッグ、ケース等からAED本体を取り出すか、ふたを開けます。
AED.jpg
AED本体です。

AEDは、「反応がなく」て、「正常な呼吸がない」ことが確認されている傷病者が対象です。このことは、事前に確認しているはずですが、あっという間にAEDが届いてしまう事もあるので、そのような時は、AEDを使用する前に、必ず確認しましょう。

さて、本体を取り出したら、まずは電源を入れます。電源ボタンは、本体の「緑」色のボタンです。
講習に使用したAEDでは、「1」と書かれた右側のボタンです。
AEDは、電源を入れると直ちに、使用者に対して音声による指示を開始します。
機種によって若干異なりますが、今回は、バーニーが使用したタイプで説明します。

電源を入れたら、次に電極パッドの用意です。電極パッドは赤いバッグの中に入っていますので、それを取り出し、傷病者に貼り付ける用意をします。

まず、傷病者の服をはだけ、胸部の確認をします。この確認とは、
① 体が汗や水で濡れていないか
② 胸毛が多くないか
③ 胸部に貼り薬がないか
④ ペースメーカーなどが胸部に埋め込まれていないか
⑤ その他、胸部に金属物等がないかどうか
の、主に5つです。
①は、水分で濡れていると、電流が体の表面を走ってしまい心臓に届かないため、水分をタオル等で拭き取ります。
②は、あまりに胸毛が多いと、電極パッドが皮膚に密着しないことがあり、密着しないと当然、電流も流れにくくなってしまう、と言う事です。尤も、体重をかけてしっかりとパッドを貼り付ければ、たいていの場合は、密着するそうです。
万が一、接触不良などのメッセージが流れたら、貼ったパッドを素早く、胸毛ごと剥がしてしまい、新しいパッドを直ちに用意します(カミソリがあれば、胸毛をそる事もあります)。
③については、ニトログリセリンなどの強心剤くらいだそうですが、パッドを貼る邪魔になるときがあるので、これを剥がします。
④は、電流が流れたときに、ショートを起こす事があるので、ペースメーカーから3cmくらい離れた所にパッドを貼ります。ちなみに、埋め込まれていれば、胸に硬いこぶのようなものが見えますので、すぐに判るそうです。
⑤は、④と同様の理由ですが、やむを得ない場合は、金属物の上からパッドを貼る事もあるそうです。
これは④にも言える事だそうです。
原則は上記のとおりですが、あくまで人命最優先。状況によってある程度は臨機応変に対応する事が大切なんだそうです。
また、傷病者が女性の場合、周囲の目もありますので、そのあたりの配慮が必要になります。


さて、確認ができたところで、パッドを貼り付けます。
AED取付状態2
パッドの貼付位置

AEDが発する電流は、心臓を流れなければ意味がありません。そこで、パッドは、心臓を中心にして、それを挟み込むように貼り付けるのがコツです。
写真の位置は一般的な位置で、パッドに貼付位置を示す絵が書いてあるので、それを見ながら貼ればよいのですが、どうしてもパッド位置をずらす必要がある場合は、心臓の位置を考えながら、挟むように貼り付けることを考えましょう。
場合によっては、胸の左右の脇に貼るとか、胸と背中に貼るとか、実際の現場でもいろいろなパターンがあるようです。

さて、ここまで終わったら、パッドを見てください。コードが延びているのに気がつくと思います。
コードの先はコネクタになっていて、AED本体に差し込むようになっています。
ここで、AEDから、「コネクタを差し込んでください」というメッセージと、差込口のランプが点灯し、知らせてくれますので、落ち着いてコネクタを本体に差し込みます。
(タイプによっては、本体に接続済みのものもあるようです)


ここで注意をいくつか。
まず、救助者が2人以上いる場合は、上記の作業中も胸骨圧迫を続けてください。この場合の優先順位は胸骨圧迫が先。AEDの準備は、胸骨圧迫の邪魔にならないようにしながら進めます。
実はバーニー、講習の時にこの優先順位を間違え、講師の方から注意をされました。
あくまで胸骨圧迫優先と憶えましょう。
次に、AEDは、小児(1歳から8歳未満)にも使用できます。小児専用のパッドがあるので、小児には専用パッドを使用します。小児の場合、パッドを貼る位置は、胸と背中です。
ちなみに、小児専用パッドがない時は成人用パッドで代用しますが、パッド同士が重ならないように注意しましょう。
なお、1歳未満の乳児に対しては、AEDは使用しないで下さい。
そして、もう1つ。小児用のパッドは大人(8歳以上)には使用しないで下さい。


AEDの準備ができると、「傷病者から離れてください」という音声メッセージが流れます。周囲の人はすぐに傷病者から離れるようにします。また、救助者は、周囲の人たちに「傷病者から離れてください」と指示を与えると良いでしょう。
また、この時に、傷病者の体に誰も触れていない事を確認してください。というのは、AEDは、パッドの用意ができると、傷病者の心電図の解析に入ります。この時に傷病者に触れていると、正確な解析ができない場合があるからです。

さて、AEDによる心電図解析が終了し、電気ショックが必要だと判断すると「電気ショックが必要です」というメッセージが流れ、自動的に充電を開始します。充電は数秒で終わります。
充電が終わると今度は「除細動ボタン(ショックボタン}を押してください」というメッセージが流れ、オレンジ色のボタンが点滅します。これを確認したら、周囲の人に、
「ショックします。離れてください」と注意を促し、傷病者に誰も触れていない事を再確認してから、除細動ボタン(写真の「3」の右側のボタン)を押します。
(この時に傷病者に触れていると、感電します)

これで、傷病者の心臓を電流が流れます。この時、傷病者の腕や全身の筋肉が一瞬痙攣したように、ビクッと動きます。


さて、これで終わりと思った人、残念。まだ続きがあるんです。

除細動後は「電気ショックが終了しました。直ちに心配蘇生を行ってください」といったメッセージが流れます。ですから、直ちに心配蘇生法を再開します(シリーズの3と4ね)。
その後2分経過すると、AEDは再び心電図解析を行います。このときもメッセージが流れますので、上記の心電図解析と同じ事をします。
で、また、電気ショックが必要な場合はこれを繰り返し・・・となるわけです。
傷病者が動き出すか、正常な呼吸が始まるか、それとも救急隊が到着したら、これを止めて良い時です。それまでは、疲れようが何をしようが、休むことなく続けてください。
心配蘇生法とAED使用を止めるときは、AEDの電源は入れたままにしておいて下さい(いつまた必要になるかもしれないので)。

なお、「電気ショックは必要ありません」というメッセージが流れた場合は、除細動によって心臓の動きが正常に戻ったときか、若しくは、除細動では直せない(心室細動ではない心停止)かのどちらかになります。必要ないからと安心しないで下さい。


万が一実際の現場に居合わせてしまった時、迷った場合に備えて、こんなフローチャートがあります。
IMG_0010.jpg
迷ったらこれを見てください


さて、長々とシリーズで紹介しました普通救急救命講座ですが、バーニー自身、これを読んだだけで理解してもらえるとは考えていません。このシリーズを目にして、救急救命とかAEDとかに興味を持ってもらえれば、と思っています。


このような講習は、最寄の消防署に問い合わせると、いつ、どこで受講できるか、何人以上の応募が必要か、など教えてくれます。

飯田広域消防本部の場合、5名以上(だったと思いますが・・・確認してね)の場合は、講習を開いてくれるそうです。最近は企業からの依頼も多く、結構あちこちで講習をしているとか。1人だけど・・・という人も、まずは問い合わせてはどうでしょうか。上手くすれば、どこかの講習と一緒に受講できるかも。または、友達などを誘って、講習会をお願いするって手もアリだと思いますよ。

この飯伊地区でも、飯田市南信濃で、7月3日にAED講習会を実施したとの記事が載っていました。
AED講習会実施の記事



最後に、この講習を受講し、ブログにしてみてつくづく思ったこと。
このような事は、決して知識だけでは大した役には立たない、ということ。やっぱり、きちんとした講師について講習を受け、体験することで初めて心構えを含めて救急救命というものが理解できてくる、ということ。だから、これを読んだアナタ、決して解った気分にならないで下さい。体験することが大事だとバーニーは思います。講習会に参加してみましょうよ。いろんな発見があって楽しいですよ。

おしまい
2008
07/12
Sat
21:55:06
さて人工呼吸の次は、いよいよ胸骨圧迫です。
この胸骨圧迫は、人工呼吸が終わったらすぐに開始する事が重要です。
ですが、実際に行ってみた感想は、結構難しく、また、体力を要します。
1つ1つ図解しながら説明をします。


①まず、傷病者の圧迫位置に手の付け根を当てます。
この部位は、左右の乳頭を結ぶ線の真ん中を目安にします。
(下図参照)
胸骨圧迫部位


②両手を図のように組み、下の方の手のひらの付け根部分を、圧迫部位に置きます。
手を置く位置は、胸の真ん中になります。
両手の組み方

両手の置き方


資料によっては、肋骨の下から○○本目のところ、とか、手を組まずに圧迫部位に当てる、とかの説明があるものもありますが、講習ではこの方法を採っていました。
手を組む理由は、この方が圧迫時に力が入るからだとか。確かに、手を組んだほうが力が入るような感じがしました。

③ここまできたら、一度自分の姿勢を確認しましょう。
胸骨圧迫の姿勢

圧迫部位に乗せた手の真上に腕と自分の体が来ているかどうかを確かめましょう。
この時に、腕が曲がっていたり、斜めになっていると、充分に力を加える事ができません。
また、あっという間に体力を消耗しますので、効率よく胸骨圧迫を行うためにも、正しい姿勢をとりましょう。
垂直に圧迫する

肘を曲げない

斜めに圧迫しない


④さて、いよいよ胸骨圧迫の開始です。
圧迫は、胸部が4~5cm程度沈むまで、強く圧迫します。
圧迫のリズムは、1分間に約100回のテンポで、速く圧迫します。
そして、30回連続して、絶え間なく圧迫します。

この時に、圧迫する位置がずれないように十分注意しましょう。
また、多くの人が心配している事だと思いますが、「力強く圧迫したら、骨って折れちゃうんじゃないの?」という事。
バーニーも気になりまして、講師に質問をしてみました。すると・・・
「骨の弱くなっているお年寄りなどは、骨が折れる事が多く、極端な場合は、全ての肋骨が折れる事もあります。骨が折れると音がするので分かりますが、骨が折れたからといって力を緩めたり、圧迫をやめてしまうと、助かるかもしれない命が、確実に奪われてしまいます。ですから、骨が折れても圧迫は続けてください。」というお答えでした。
現場での経験を元にしたと思われる、非常に説得力のある、また、重みを持ったお答えでした。

⑤人工呼吸が可能な環境であれば、上記④の後に人工呼吸を2回行います。
この胸骨圧迫30回と人工呼吸2回の組み合わせをセットにして、絶え間なく行います。
人工呼吸のできない環境であれば、胸骨圧迫だけをずーっと行います。
いつまで行うかと言いますと、救急隊が到着するまで、です。
これは、後で説明するAEDを使用した場合も変わりません。
ただし、傷病者が動き出す、うめき声を出す、あるいは普段どおりの呼吸をし始めた場合は、心配蘇生法を中断します(尤も、続けても何の問題もないそうですが、意識が戻った状態でこれを行うと痛がるそうですので、痛がったら即やめましょうね。)
ただし、普段どおりの息が始まったからと言って安心するのは禁物です。普段どおりの呼吸が妨げられないために気道の確保をしたり、あるいは、また呼吸が止まってしまうこともあるかも知れません。
救急隊が到着するまでは、慎重に傷病者の様子を観察するのをわすれずに。


我がバーニーの住む飯田市、救急車の到着まで約9分かかると言われています。そのうちの半分の時間を胸骨圧迫にあてたとして、およそ4~5分。講習では2分行いましたが、腕はパンパン、息はあがりだす、といった状態で、結構な体力が必要だと感じました。
これを4~5分も続けるのですから、かなり大変だと言えます。ですから、他に胸骨圧迫のできる人がいれば、交代しながら行った方が良いでしょう。

また、絶え間なく行う事は、酸素を含んだ血液を、この圧迫によって脳へ送りつづけるという事です。
つまり、傷病者の脳を守り、蘇生の可能性を少しでも高めるために、救急隊の到着まではずーっと行うことが重要だと言えるわけです。


長いことお待たせしましたが、次回はいよいよAEDの使い方です。
2008
07/02
Wed
22:25:10
前回は、気道の確保までを説明しました。今回は人工呼吸です。
といっても、何の用意も確認もなく、いきなり人工呼吸をすると、いろいろな意味で、後で困ったことになる事もありますので、あくまで落ち着いて。

① まずは、呼吸を確認します。
人工呼吸要否は、普通の呼吸をしているかどうか、ですから、何はともあれ、まず普通の呼吸をしているかどうかを確かめます。
その確かめかたですが、
 「見て、聞いて、感じて」
と覚えてください。
 見て、とは、目で胸を”見て”、呼吸に合わせて胸が上下しているかどうかを見るという事です。
 聞いて、とは、息をしている音が聞こえるかどうかを耳で聞く、という事です。
 感じて、とは、呼吸による息を頬で感じて、という意味です。
この3つを約10秒確認します。
「見て、聞いて、感じて、4,5,6,7,8,9,10」と声に出しながら行うと良いです。
これで観察しても、胸やお腹の動きがなく、息を聞くことも感じることもできなければ、普段どおりの呼吸はしていないことになります。普段どおりの呼吸をしているかどうか、よくわからない場合も、正常な呼吸はしていないものと判断します。
04_普段の呼吸をしているか確かめます
呼吸を確かめるときの姿勢

なお、映画やドラマなどで時々見かける?しゃくりあげるような呼吸が途切れ途切れに起こる呼吸を「死戦期呼吸(あえぎ呼吸)」といいますが、これは心停止直後に起こる呼吸ですので、普段の呼吸ではありません。


② 普段どおりの呼吸が確認できなければ、いよいよ人工呼吸です。
方法は、まず、感染防止のマウスピースなどを用意し、傷病者の口に当てます。
キューマウス
逆流防止弁付き人工呼吸補助具

上の写真にあるような補助具などを用意します。これは、経口感染を防止するために必要であり、このようなものがなければ、人工呼吸は避けるべきでしょう。なお、このような補助具はインターネットでも販売しています。興味のある人はお買い求めを。
バーニーも、この間の講習の時に1個頂きました。かわいいケース入りで、キーホルダーにもなるスグレモノです。

さて、補助具を傷病者の顔にかけ、用意できたら、人工呼吸の開始です。

まず、気道を確保したまま、頬に当てた手の親指と人差し指で、傷病者の鼻をつまみます。
これは、気道の確保と鼻から空気が漏れるのを防ぐためですね。
それから、口を大きく開いて、傷病者の胸の上がるのがわかる程度(4~5cm程度)の量を、約1秒かけて、2回吹き込みます。
人工呼吸の際に、隙間があると、そこから空気が逃げ「シュー」という音が聞こえるときがあります。
また、うまくいかない時は、思ったほど胸が上がってきませんので、このような場合には、気道の確保からやり直しをします。ただし、うまくいってもいかなくても、吹き込む努力は2回までにします。
05_人工呼吸
人工呼吸

先ほど、補助具がなければ人工呼吸を避けましょうと書きましたが、最近の研究結果として、応急手当の中で、人工呼吸を行った場合と行わない場合との生存率を比較すると、人工呼吸はやってもやらなくても、何の影響もない、という事がわかっているそうです。
特に最近は、感染症が問題となっており、人口呼吸では口内の粘液を通じての感染の危険性を孕んでいます。そのため、自分の安全を確保しながら人工呼吸ができる環境がなければ、人工呼吸は行っはいけません。
ハンカチを持っているから・・・と思っても、ハンカチでは感染をとめられませんので、これに書いてあるからといって行うのは絶対に止めましょう。


次回は胸骨圧迫について、です。
2008
06/17
Tue
20:45:32
シリーズ第2回目です。いよいよ具体的な手法について紹介をしていきます。

その前に、前回お話しました『命のリレー』について、バーニー流解釈を少し。
リレーとは、受け取ったバトンを次の走者に確実に渡していくスポーツですが、これを命のリレーに当てはめると、
 ① 受け取るバトンは傷病者の命  → 『命のバトン』
 ② 最初の応急処置を行う人が、命のバトンを渡す相手は、救急隊員である
 ③ 救急隊員は、受け取った命のバトンを病院にいる医師に渡す
ということになると思います。

最初に命のバトンを受け取る事になる人(わたしたち)は、まず、次にバトンを渡す相手を確かめ、バトンを渡したい事を伝えなくてはなりません。これが119番通報です。
わたしたちは決して足の速い人たちばかりではありません。時にはペースダウンしたり、時にはつまづいたりもするでしょう。でも、大切なのは手にある命のバトンを救急隊員に渡す事。
この事に集中すれば、きっとオロオロしたりすることなく、落ち着いて事にあたれると信じています。
講習を受けてからずっと、この命のリレーについて考えていたんですが、この考え方って、実に的を得た考え方で、かつ、分かりやすい例えなんだなーって、改めて感心しました。
変な話ですが、この考え方が身につけば、きっと落ち着いて応急処置ができるようになると思えてきます。不思議ですが、安心できる考え方でもあるようです。

と、ちょっと余談をした後で、いよいよ本題。


シチュエーションは休日。あなたはスーパーへ買い物に来ています。このスーパーにはAEDが置いてあります。あなたの目の前で、人が突然倒れました。
さぁ、応急処置のスタートです。

① まず、あなたがする事は、あなた自身の身の安全を確保する事です。スーパーの中とはいえ、買い物客でごった返す屋内。カートを押しているお客さん、横の人と喋りなが近づいてくるお客さんなど、自分にぶつかるかもしれない人や物が結構あるはずです。必要ならばこれらの人たちを近づけないようにするなどして、まずは自分の安全を確かめましょう。
これが道路上だったら、車に轢かれて・・・なんてこともありますので、何はさておき安全確保、です。
それから、安全確保ができたら、マウスピースやビニール手袋などの感染防止用具の有無を確かめ、持っていれば用意します。これも、自分の安全確保の1つですでも、なくてもできる事はあるから、決してあきらめないで。

さて、自分の安全が確保できたら、傷病者に近づき、耳元で「大丈夫ですか!」などと呼びかけながら、傷病者の肩を軽くたたき、反応の有無を確かめます。
01_反応を確かめる
反応を確認します。

この時に、呼びかけに応じて目を開ける、何らかの返答、目的を持った動きなどがあれば「反応あり!」と判断し、傷病者の訴えを聞いて必要な応急手当を行います。

この時に「反応なし!」となった場合、次に進みましょう。


② 周囲に人が誰もいなければ、1人でこれからの事をしなければなりませんが、ここはスーパーの中。大勢の人が取り囲みながら、心配そうに見守っています。
そんな時はためらうことなく、周囲の人たちの協力を求めましょう。
だれか1人を指差し「あなたは119番通報をしてください」とお願いをします。
また、別の人に「あなたはAEDを持ってきてください」とお願いをしましょう。
2人以上の人がいれば、上記のように通報とAEDの依頼は、別々の人に頼んだほうが良いです。
周りに人が少なければ、最初に「人が倒れています。だれか来て下さい!」と大声で叫んで人集めをしましょう。恥かしがってはいけません。命のバトンを持っていると思って、勇気を出して大声を出しましょう。(講習の時でも、結構恥かしかったんですが、思い切って大声を出しました(笑)。)

もし、本当にあなた1人しかいない場合は、まずはじめに119番通報をしましょう。命のリレーで、バトンタッチをするべき走者を、まず呼んでおくのです。
その次に、AEDが近くにあれば、それを取りに行きましょう。
02_通報とAED依頼
119番通報とAEDの依頼をします


③ 目の前の傷病者はぐったりとしており、呼吸もしているかどうかわかりません。ここで行う事は「気道の確保」です。要するに、のどをまっすぐにして、呼吸をしやすくする、ことを行うのです。
これは、片手を額に当てて、もう一方の手の指先をあご先の骨のある硬い部分に当てて、あごを持ち上げながら額を下へ押すようにすると、喉がまっすぐになり、呼吸が通りやすくなります。
この方法を「頭部後屈あご先挙上法」といいます(別に名前は知らなくてもOKです)。
03_気道の確保
気道を確保します。

この時に注意する事は、あごへ指を当てる位置。あごの奥のほうは骨がなく、触ると柔らかいですが、ここを押してはいけません。自分で試していただくと分かりますが、あごが上がるどころか、息が苦しくなるはずです。必ずあご先端部の骨の部分に指を当てましょう。
また、バーニーの体験では、あまり力強くあごを上げたり額を押したりしなくても、ある程度の力で気道を確保することができます。力を入れすぎると、あごが上がりすぎて、かえって苦しそうになりますから、ほどほどにしましょう。目安は・・・喉と口がほぼ直線に並ぶくらいでしょうか?


まだまだ続きがありますが、今日はここまで。




2008
06/15
Sun
21:49:01
今回から「普通救急救命講座」と称して、先日の講習の内容を公開していきます。
で、第1回目は、救急救命の目的とさわりの部分を。

救急救命と言うと、皆さんは何を思い浮かべるでしょうか?
呼吸が止まっていたらどうしましょう?
えっ、救急車を早く呼ばなきゃ助からないって?
確かにその通りなんですが、救急車って呼べばすぐ来るわけではなくて、全国平均で約6分、飯田下伊那では約9分もの時間がかかるんだとか。これは決してサボっているわけではなくて、道路事情とか、消防本部からの距離とかで変わってくるものなんです。
それに、最近では、ちょっと指を切ったくらいでも救急車を呼ぶ人もいて、運悪く出払っている事もあるのだとか。そうなると、10分以上は覚悟しなくては・・・になってしまいますよね。

             02_img02.gif
心肺停止からの経過時間と命が助かる可能性

心肺の止まった人が助かる可能性は、その後10分で急激に少なくなります。除細動を行うまでの時間が1分遅れると、生存退院のチャンスは7~10%低下すると言われています。

命を救うには、 ①そばに居合わせた人(バイスタンダーといいます)による早い119番通報と救命処置、 ②救急隊員による高度な救急処置と適切な医療機関への搬送、 ③医療機関での高度な救命医療 が必要で、この一連の受け渡しを『命のリレー』といいます。
このリレーが1つでも欠けたら命を助ける事はできません。

ちなみに、心肺停止によって、一番早くダメージを受ける臓器は、脳みそです。脳は、体中でも最も酸素を必要とする臓器であり、酸素供給が止まると、およそ4分ほどで脳細胞は死に始めます。
こうなると意識が戻っても重度の障害が残ったり、最悪は意識が戻らず・・・ということもあります。
救命措置を施すと言うのは、救急車の到着まで、脳に酸素を供給する行為に他ならないのです。


さて、心肺蘇生法の目的は、傷病者が心肺停止若しくはこれに近い状態になった時に、呼吸及び循環を補助する事(これによって脳への酸素が確保される)です。
心臓が止まっている間、心肺蘇生法によって一番大事な脳や心臓に血液を送り続ける事は、AEDによる心拍再開の効果を高めるためにも、心拍再開後に脳に後遺症を残さないためにも重要です。
呼びかけに反応がなく、普段どおりの息(正常な呼吸)がない場合には、ためらわずただちに心肺蘇生法を開始して、AEDによる電気ショック等を行う合間を除いてできるだけ絶え間なく続ける事が大切です。
心肺蘇生法は、傷病者が嫌がって動き出すか、又は救急車に傷病者を引き継ぐまで続けます。
心肺蘇生法は胸骨圧迫と人工呼吸の組み合わせが原則ですが、感染防止器具を持っていない、あるいは準備に時間がかかりそうな場合、口対口人工呼吸がためらわれる場合は、胸骨圧迫だけでも実施します。心肺蘇生法では、強く、速く、絶え間ない胸骨圧迫が最も重要であり、これだけでも傷病者の救命率は大幅に向上するそうです。

ちなみに、人工呼吸ありと人工呼吸なしとで、その後の蘇生率を比べてみても、変化はないことが確かめられているそうです。
ですから、感染防止マウスピースなどの器具なしでは、いきなり胸骨圧迫を始めましょう、と教えられました。

次回は、応急手当の具体的手順です。お楽しみに。



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