災害ボランティアコーディネーターの活動を中心に、日々の情景を切り取ってお知らせします。
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Category【 オムニバス 】
寺田寅彦ってご存知ですか?
大正の頃の物理学者で、夏目漱石の『我輩は猫である』の水島寒月のモデルといわれている人だそうです。 もう一つ、「天災は忘れたころにやってくる」という言葉の元になったとされる随筆「天災と国防」を著した人でもあります。 この「天災と国防」の中に、 「文明が進めば進むほど天然の暴威による災害がその激烈の度を増す」 という一文があります。 大昔、人がまだ粗末な小屋で住んでいたころは、大地震でも小さな地震でも家が壊れた変わりに、あっという間に修復できたでしょうし、暴風に襲われたとしても、屋根の材料は簡単に調達できたでしょう。 しかし現在、天災による被害を見ると、ビルの倒壊や堤防の決壊、車内における水没などなど、いずれも文明の生み出したモノが関係しています。しかも、その被害はますます凄惨の度を増しているような気がします。 昔も今も天災による脅威は変わりませんし、それによる被害も必ず起こります。 しかし、昔は災害の程度も知れたものであり、また復旧もたやすい事であったと思いますが、文明の進んだ今日では、 被害も桁違いに大きくなり、復旧にも相応の手間隙がかかるようになってしまいました。 確かに、天災、特に地震で怖いものといったら高層建築とか、老朽化した建物とか、水の近く(液状化ですね)とか・・・すべて人の手によるものばかり。地すべりとか落石よりこっちのほうが身近な危険になっていますものね。 このことを、今から60年近く前に看破していた寺田寅彦と言う人、すごいの一言です。 参考までに、寺田寅彦の随筆「天災と国防」は、ちくま日本文学「寺田寅彦」(筑摩書房 880円)に納められているほか、NHKスペシャル「巨大地震 -MEGAQUAKE-」(主婦と生活社 1,200円)にも紹介されています。興味のある方はぜひご一読をお勧めします。 |
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Category【 ボランティア 】
今日は、喬木村で開催された災害ボランティアの講演会へ行ってきました。
講師は、NPO法人東京いのちのポータルサイト幹事の中橋徹也さん。以前、バーニー所属のサークルでも講師をお願いした方です。 お題はズバリ「地域防災とボランティア」!うーん、どんなお話がでてくるやら。 結論を言いますと、バーニーにはかなり衝撃的なお話でした。 というのも、普通は一般論に終始することが多いので、実際に被害に遭うことの実感がないんですが、今回はいきなり、「喬木村に本当に災害は起きるのか?」という質問から入ったんですから。 それに、自分が井の中の蛙だった事を思い知らされてしまいました。 喬木村、というよりも飯伊地区と置き換えても良いと思いますが、例えば地震ですと、向こう30年間に、震度6弱の地震に見舞われる確率が約32%。中越沖地震の柏崎市が約12%だったことを考えると、その3倍もの確率! これは高いですよ、と実感。 次に水害。喬木村は昭和36年、38年と水害に遭っていますが、ここ10年はゲリラ豪雨や1日に200mmを超えるような集中豪雨が増えていて、床下・床上浸水の可能性はもちろんの事、花崗岩質の丘陵地が多いので土砂災害も充分に予想されるのだとか。 これだけでも「ヒエ~、これって、生き残れるんかいな??」てな気分でしょ。 その上、阪神大震災の時、埋まった人たちの多くが隣近所の人たちの手で救助されたのに対し、高齢者の1人暮らしの多いこの地域、果たして隣近所で助け合いできるでしょうか?との問いに、会場は「シ~ン」(汗)。 この事に関し、災害時には隣近所で構成される「コミュニティー」が欠かせないと、中橋さんは言います。それも、家族構成はもちろんの事、家の中まで知っていて、いつでも気楽に行き来できるくらい緊密な関係がないと駄目だと言います。 昔の日本にはこれがありましたが、近所で集まるようなイベントの減少に伴い、このような関係も薄れていったようです。 阪神では、驚異的な短時間で全員を助け出した地区があったそうです。その地区の人たちは、互いに「誰さんは、どこの部屋でどっちを向いて寝ている」ことまで知っているほど親密なコミュニティーだったそうで、その情報を元に、寝室めがけピンポイントで屋根を破れたから、あっという間に助け出せたんだそうです。 バーニーも、一部のご近所さんを除くと挨拶程度のお付き合いしかしていないことを思い出し、恥ずかしくなりました。自分の足元を固めずに、今までエラそーなこと言ってた自分が嫌になりましたよ、ホント。 遠くの親戚よりも近くの他人、昔の人は良い事言いますよね(この例え、当たってるんでしょうか?不安だ・・・。) |
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Category【 オムニバス 】
今年最後の献血に行ってきました。
元々赤血球が人より多く(血の気が多いとも言う)、時々は血を抜いた方が良いので、ここ数年は年に3回必ず献血をしています。もちろん毎回400cc献血です。年に1.2リットルも抜かれてるんですね。 まずは受付です。最近の健康状態などを受付用紙に記入してから受付をします。 受付でパスワードを入力するようになって数年が経ちますが、1発で決まったことが無く、今日も3回入力することに・・・。受付のお姉さんに笑われてしまいました(爆)。どうしても忘れてしまうんですよね。 次いで問診、血圧測定、血液検査と続き、いよいよ献血です。 普段は太目の献血針もさして痛くないのですが、何故か今回はちょっと痛く、終わっても暫く右腕に痛みが残っていました。それ以外はいつもと変わらず、終わるまでグリップを握ったり緩めたりを繰り返していました。 抜かれる血は静脈血なので黒っぽい色をしていますが、改めてマジマジと見ると「こんなので良いのかな」と思うほど黒いです。バーニーのはタバコのせいで酸素が極端に少ないのかな? そう言えば血液検査の時「今日は寒いからなかなか血が出てこないね」と看護師さんに言われました。やっぱ寒いと血の巡りが悪いんでしょうね。でも、献血車の中は暖かく、割合早く終わりました。 で、最後に献血カードに記録を入力してもらっている間に飲み物とお土産(歯磨き粉と洗剤でした)をもらいました。 最近は飲み物もペットボトル。ジュースやスポーツドリンクにお茶と、よりどりみどりです。でも、もらえるのは1本だけですよ。 毎度の事ですが、献血が終わると肩の辺りがスーッと軽くなったような気がします。そうでなくても自分の血が役に立つと思うと良い気分ですね。 皆さんもたまにはどうですか? 早くて30分、人が多くても1時間くらいで終わります。 バーニーみたいに血の気の多い人には特にオススメです(笑)。 でも、貧血の人は控えてね。 ・・・これも一種のボランティアかな? |
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Category【 オムニバス 】
学習会やら自身のことやら、何かと多忙が続き、勝手ながらお休みしてしまいました。
スミマセン。 で、今日は前回の続きです。 果物の秋、我が家では梨、柿、リンゴなどがテーブルに並びます。知人に農家がいて、毎年売り物にならないモノをいただけるのです。例年ですと梨・リンゴが多いですが、今年は柿までいただけて、柿好きのバーニーにとっては嬉しい限りでした。 この季節、我が家では刃物が大活躍。勿論果物を食べるためです。皮をむき、果物を切り分けるのに包丁やぺティナイフは言うに及ばず、時々ナイフも使います。 いろんな刃物を使ってみると、それぞれに向き不向きがあることがわかります。皮むきはぺティナイフが適していますが、普通の小ぶりなナイフでも十分役目を果たせることがわかります。ただ、重心や刃の厚みなどによってはちょっとしたコツが必要な場合もあります。 バーニーが使うのは、こんなナイフです。 ![]() これは、刃渡り6cm未満のもので、鞘は自作です。 刃渡り6cmですと、果物を切り分ける時などは1回では切れません。でも、複数回に分けて刃を入れれば十分に役目を果たします。バーニーはこのナイフがお気に入りで、いろんな事に使っています。 また、非常持ち出し用具には、多機能ナイフを入れてあります。 ![]() これは刃渡りが6cm以上あるので、持ち歩くことは出来ませんが、先端がペンチになってたり、ドライバーや缶切り、ハサミなどが付いているので、これ1本で何かと役に立つスグレモノです。 ただ、これも時々使ってみないと、その使い方がわからず、イザという時に慌ててしまいます。バーニーはペンチ、缶切り、ハサミ、ドライバーをよく使います(ナイフ使ってない!)。専門道具は色々と持ってますが、案外日曜大工には重宝ですよ(笑)。 我が家では(バーニーだけですが、)ナイフといえどもれっきとした道具として使っています。使うことでそれの持つ利便性や危険性などが、初めて見えてくるとバーニーは思っています。 今回、多機能ナイフの撮影を終えてツールを収納するときに、バネの力でナイフの刃が勝手に閉じ、指を切ってしまいました。以前にも同じ経験をした事があり、注意しながら操作したお陰で、前回より遥かに小さな怪我で済みました。これも使う中から憶えた事です。 刃物による犯罪が増加している昨今、決して「皆さんも刃物を持ちましょう」と言うつもりはありません。けれども、安全に刃物を扱えるようになっても、決して損にはならないと思います。 せめて、果物の皮をむいたり、鉛筆が削れるようになれば、きっと生活も楽しくなると思います。 |
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Category【 オムニバス 】
わたくしバーニーは、ナイフを身につけている事が結構あります。
そういうと、「危ない奴」と思われそうですが、果物の皮むきから郵便物や小包の開封、紐や紙を切ったり、指に刺さった棘を抜いたりと、日常的に使っているので、ないと結構不便なんです。 それも、銃刀法に違反しない、刃渡り6センチ未満のものを愛用しています。 身につけていると言っても、裸でぶら下げているわけではなく、折りたたみ式のものを皮製の鞘に収め、簡単には刃を出せないようにして持っています。 何でこんな話をするかといえば、刃物は災害時の緊急グッズに欠かせない一品だからです。 特に災害などにより、使用できる道具に制限が生じたとき、たとえ小さくても生活に欠かすことのできない道具の1つとして、どんなものでも良いから用意しておくべきだと考えています。 しかしながら、昨今の悲しい事件により、法律による厳しい制限を設けざるを得なくなってしまったのが、現在のわたしたちの世の中です。 そのため、刃物を危険視し、使用することは悪だと考え、結果として安全に使用できない人が増えてきているといいます。これはとても悲しいことだと思います。 刃物は道具です。しかし道具はそれ自身では決して悪さはしません。それをするのは、道具を使う人であり、使う人の心ひとつで、道具は便利なものにも、危険なものにもなります。 例えば、フライパンだって、思いっきり頭を殴り続ければ、立派な凶器となりえるのです。 道具を悪者にするのではなく、使う人の心について考えてほしいと思うのです。 だからといって、バーニーは刃物を所持しようと言っているのではありません。刃物の持つ利便性と危険性を正しく理解し、積極的に使う機会を持って欲しい、とい言いたいのです。 時々は指を切ったりすることもあるでしょう。でも、そうやって、段々に、安全な使い方を覚えていくのですから。 バーニーも子供のころは、鉛筆を削るつもりで自分の指を一緒に削ったりしたことがあります。痛かったけど、その時の事は今でも覚えていて、そのような誤った使い方はしないようにと、戒めになっているような気がします。 そのうちに、非常用グッズの特集をやろうと思っていて、ふと思いつたままを書きました。 反対される方もいると思いますが、あくまでバーニー個人の考え方なので、悪しからず。 |